シリカ粒子の表面を、“ちょっとだけ”違う官能基で修飾したとき、緩和時間に変化が出てくるかどうかを調べました。具体的には、シリカ表面に、疎水性を示し、長さの異なる炭化水素(鎖長3、6、12)を導入したときの、極性溶媒(エタノール)、低極性溶媒(ヘキサン)およびこれらの混合溶媒に対する親和性を調べました。疎水性を示すけれども、官能基が少しでも異なれば、緩和時間に違いが出てくること、そして、混合溶媒の比率が異なると、親和性が異なることが分かりました。樹脂のように異なる官能基を持つマトリックスに対して、適した表面を持つ粒子の設計指針を作る基盤として展開できると考えています。
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Atsushi Teramae, Chika Takai-Yamashi, Junko Ikeda, Seiji Yamashita, Motoya Sugiura, Ariga Kato, Yutaka Ohya, Paul Kinyanjui Kimani
A time-domain nuclear magnetic resonance (TD-NMR) as a tool to characterize affinity between partially hydrophobic silica nanoparticles and ethanol/hexane mixtures
Advanced Powder Technology, Volume 35, Issue 9(2024)