競争吸着を数値化

ホーム  »  測定例(濡れ)  »  競争吸着を数値化

界面活性剤によるポリマーの脱着

[概要]
微粒子が分散した製品には様々な添加剤が含まれている場合があります。
それぞれの添加剤が競争せずに両方粒子に吸着し特性を持たせることが重要でしょう。
1%PVPを吸着させたコロイダルシリカとコロイダルシリカのみの分散体にそれそれSDS(界面活性剤)を添加し、競争吸着を評価しました。

[実験]
1%PVPを吸着させたコロイダルシリカとコロイダルシリカのみの分散体に、それぞれSDS(界面活性剤)を0%、1%、3%、5%の濃度で添加しました。


[結果]

パルスNMRで競争吸着を数値化

SDS添加によるRsp値の変化


コロイダルシリカのみの分散体にSDSを添加してもRsp値に変化は見られませんでした。
1%PVPを吸着させたコロイダルシリカで、SDSを添加すると、濃度が高くなるにつれRsp値が下がりコロイダルシリカのみの分散体のRsp値に近づきました。

[考察]
PVPとSDSはシリカよりも結合力が強くSDSがPVPと化学結合しPVPをシリカから脱着させる性質があることが示唆されました。

パルスNMRで競争吸着を数値化



 
ページの先頭へ